2008年2月26日火曜日

B型肝炎集団提訴 札幌地裁皮切り11カ所、千人超に

全国のB型肝炎訴訟弁護団は二十三日、札幌市内で連絡会議を開き、三月二十八日の札幌地裁を皮切りに、少なくとも全国十一地裁で国への損害賠償請求訴訟を起こすことを決めた。B型肝炎をめぐる全国的な提訴は初めてで、最終的な原告数は千人を超える見通し。
 原告となるのは、乳幼児期の法定集団予防接種で注射器を使い回しされ、B型肝炎ウイルスに感染した患者。同ウイルス感染者は全国で百五十万人とされるが、このうち《1》母子感染ではない《2》母子手帳で予防接種が確認できる-などの条件を満たした患者が訴訟を起こす。賠償請求額は患者の症状により千五百万-六千万円。
 道内の原告数は五十人前後の見込み。札幌以外の提訴先は東京、大阪、福岡などの各地裁で、四月以降に順次提訴する。
 B型肝炎をめぐっては、札幌市の患者五人が二○○六年六月、最高裁で勝訴。最高裁判決後、患者と弁護団は、厚生労働省にB型肝炎ウイルス感染者の全面救済を求めたが、同省は拒否。交渉が昨年一月に中断したため、弁護団は大規模提訴に向け準備を進めていた。
 薬害C型肝炎をめぐっては、被害者に給付金を支給する救済法が今年一月に成立している。

(北海道新聞より引用)

2008年2月21日木曜日

藪 重夫さん(やぶ・しげお=北大名誉教授、民法)

17日午後5時34分、心不全のため死去、82歳。京都市出身。自宅は札幌市豊平区平岸3の18の4。通夜は20日午後6時、告別式は21日午前10時30分から同市豊平区平岸4の15、札幌斎場で。喪主は長男繁(しげる)さん。
 北大法経学部卒業後、同大教授、法学部長などを経て、1989年から北海学園理事。2003年に勲二等瑞宝章。

(北海道新聞より引用)

2008年2月15日金曜日

道内あすまで大荒れ 降雪量最多で50センチも 札幌管区気象台

道内は十三日、日本の東海上にある低気圧が急速に発達した影響で、上空に強い寒気が入り込み、内陸部で冷え込む一方、日本海側などで風雪が強まった。同日夜から十四日夕方にかけ日本海側を中心に風雪はさらに激しさを増し、大荒れの天候となる見通しだ。
 札幌管区気象台によると、十三日の最低気温は富良野市と上川管内占冠村で氷点下二六・三度、同管内美瑛町で同二二・七度など。また降り始めから同日正午までの降雪量は宗谷管内猿払村浜鬼志別二七センチ、網走管内斜里町で二二センチに達した。
 同日正午までの降雪量が八センチとなり、正午の気温が同七・一度と低かった札幌・大通公園では、「さっぽろ雪まつり」の雪像を崩した雪山の上に真新しい雪が積もった。
 風雪の影響で、丘珠空港では同日午前の二十便、函館空港では奥尻便二便が欠航。離島と結ぶフェリーにも欠航が続いた。新潟地方の大雪で、札幌と大阪を結ぶ寝台特急トワイライトエクスプレス二本も運休した。
 低気圧は、十四日には北海道のオホーツク海側に接近する見込み。これに伴い、道内では日本海側で暴風雪となり降り始めから十四日朝までの降雪量は多いところで五○センチ、最大風速は陸上でも二○メートルに達する見通し。

(北海道新聞より引用)

2008年2月9日土曜日

マッシュルーム異臭 自主回収認識し納入 天狗缶詰札幌営業所

北海道学校給食会が給食に供給した中国産マッシュルームから異臭があり一部の児童が腹痛などを訴えた問題で、製造元の天狗(てんぐ)缶詰(名古屋)は八日、北海道新聞の取材に対し、自主回収対象商品だと認識しながら同給食会に伝えず、販売を続けていたことを明らかにした。同社は「食品会社として極めて不適切。おわびしたい」(企画課)としている。
 同社によると、水煮マッシュルームの製品について、全国から異臭の苦情が相次いだことから、一月三十日に自主回収を決め、札幌を含む全国七営業所に回収を指示した。回収対象は「賞味期限二○○九年一月七日」で、原料納入業者五社のうち、異臭の原因となった原料を納入した一社から作った製品。
 三十一日に同社の札幌営業所員が同給食会を訪れたが、自主回収の件は伝えず、「臭いがきつい製品がある可能性がある」とだけ報告。翌二月一日にこの一社以外の製品を同給食会に持参し、臭い、味とも異常ないことを示し、この一社の製品を含め同給食会への納入を続行した。同給食会も各学校への供給を続けた。
 札幌や小樽で異臭が相次いだため、同給食会は七日になって回収を開始。その後、同社から自主回収対象製品だったことを知らされた。
 同給食会によると、一月二十五日-二月六日の同製品納入先は道内二十市町村の百四十四小学校、九十三中学校、九特別支援学校。七日の回収開始前に大半の学校が既に使用していた。
 同給食会の諌山(いさやま)和義事務局長は「自主回収商品だと知らされていれば当然供給を止めた。詐欺とは言わないまでも信頼関係が崩れる」と非難。同社本社は「自主回収指示を出したのに札幌営業所がなぜ納入を続けたのか分からない。保健所の指導を受けながら原因を究明していきたい」、同社札幌営業所は「取材には本社で対応している」としている。

(北海道新聞より引用)

2008年2月3日日曜日

「白い恋人」生産2割増 石屋製菓、夏までに

石屋製菓(札幌)の島田俊平社長は三十一日、品薄状態が続く看板商品「白い恋人」について、生産能力を二割引き上げる方針を明らかにした。個包装に賞味期限を印字する機器を増設し、夏の繁忙期に間に合わせたい考えだ。
 本社に併設する観光施設「白い恋人パーク」の全面再開に伴う会見で述べた。「白い恋人」は現在、六ラインをフル稼働させ一日五十万枚を生産している。昨年十一月の販売再開以後、新千歳空港売店などを中心に売れ行きは好調で、各店から増産を望む声は強いという。
 約二千万円を投入し、現在六台ある賞味期限印字機を三台程度増やして対応する。
 今後、生産体制を抜本的に増強するには新工場の建設が必要となり、投資額は数十億円規模になる見込み。このため、同社は販売実績の推移をみながら、社内プロジェクトチームで慎重に検討していく意向だ。

(北海道新聞より引用)